コンテスト

第58回常総きぬ川花火大会・花火写真コンテスト募集要項

今回も常総きぬ川花火大会にて花火写真コンテストが開催されます。募集要項については下記募集要項ボタンよりご確認ください。

募集要項はこちら

花火大会写真コンテスト結果発表

第58回 常総きぬ川花火大会・花火写真コンテスト

開 催 日:2025年9月20日(土)
応募者数:36名
応募点数:60点
審 査 員:小野里公成

講 評

 本年は気象コンディション的に厳しい晩だったので私自身もかなり難しい撮影でした。それだけにどれほど応募があるのかと懸念されましたが、例年よりは少ないものの面白い作品もあり、楽しい審査でした。
 雨模様で湿度も高い、となるとなかなかクリアな絵を得るのが難しいと言えます。発煙も時にはダイナミックさを与えてくれますが、多すぎる煙は花火本体の形も発色も隠してしまうからです。ですから今回は煙の影響が少なかった中盤までのプログラムでの応募が中心だったと思いました。
 最初から最後まで録りっぱなしで取りこぼしのない動画と違って、スチルではどこでシャッターを開けてどこで露光を終わらせるか、という切り取りタイミングで全てが変わります。それで花火写真のセオリーに反しても面白い出来になるか、やはり早まったか、遅れたか になるかは技量次第。そういう面白みをもまた今回の選考で感じさせてもらいました。
 私自身はデジタル撮影でのデータは素材と考えています。銀塩の時代には無かった考え方ですが、単なるデータからどう写真作品に昇華させていくか、デジタル写真が一般的な現在、それが撮り手にとっての醍醐味の時間だと思うのです。応募作品の多くがプリントに至るまでそれぞれが苦心工夫されているのを感じ、多くの作品を見ることができて嬉しく思いました。

大賞

茨城県知事賞

「人々を照らす花束の光」

木村 翼

寸評

ダイナミックな星打ちを横長の画面 一杯に捉えているのに加えて、その迫力に照らし出される一人一人の表情まで見えるような観客席の描写。歓声が聞こえるようです。きっと驚きと笑顔に溢れているでしょう。そんな花火大会の幸せな熱狂空間を凝縮した作品になりました。

特選

茨城県議会議長賞

「夜空に煌めく青煙華」

澁谷 央和

寸評

まさに王道の花火写真。フレーミング、タイミングも良く、綺麗なブルーが描写されています。全体にもう少し明るい調子に仕上げていたら輝くような魅力が増したと思います。

準特選

茨城県営業戦略部長賞

「躍動する光」

武田 浩

寸評

縦位置構成がバランスよくまとまっています。色合いも美しく、適切な量感とフレーミングでこの瞬間を捉えた応募の中では一番でした。

準特選

茨城県観光物産協会長賞

「夜空に彩華」

飯森 公子

寸評

良い瞬間を捉えています。色調はややピンク味が強いかと思います。画面下方の客席部分がもう少し入ればベストな画面でした。

入選

常総市長賞

「賑わいと美しさ」

福島 清

寸評

夜店とその客、堤防の向こうには花火とそれを眺める人たち。素敵な花火の晩を感じさせる風情のある一枚です。気持ち右側が緩く空いているのでワイド 四つ切りで中央部分だけ切り取るような構図にすると引き締まったかなと思います。

常総市議会議長賞

「幻想」

坂本 純一

寸評

和火が多く打たれて露出の難しい瞬間を見事に作品にされまして感嘆しました。フレーミングも適切で落ち着いた色彩の中に華やかな緊張感を感じます。

常総市教育委員会教育長賞

「花緑青の宝石箱」

中村 宏子

寸評

花緑青と見立てたその色あいも綺麗に捉えています。バランス的には若干左側の空きが気になるので、扇打ちの星の左端が切れてももう少し右側を入れた構図だと安定したかと思います。

常総市観光物産協会長賞

「美しきオドロオドロ」

加藤 忍

寸評

こんなシーンあったっけ と自分のデータと常識を見直しました。花火の写真て面白い。久しぶりにそう感じた作品です。狙って撮ったのか、タイミングが遅れたのかはわかりません。この黄金のカーテンを形作っている花火が開花した肝心の瞬間は写っていません。しかしその後の錦の引き足が美しく、オドロしいかはさておき、豪奢な作品になりました。

常総きぬ川花火大会会長賞

「焔舞」

松根 和

寸評

タイミング、露出、発色ともに素晴らしい作品です。単純に左右が空いているのでこのワイド打ちのパワー感が逃げています。四つ切の用紙にプリントすれば最適だったかと思うのです。

佳作

「花束をあなたに」

八田 淳

寸評

バランスの良い構図、発色も綺麗ですがちょっと色々な花が入り過ぎてしまった花束という印象です。有料席部分の描写がもう少し欲しいところです。

「淡く咲く、彼方の蒼煙」

二葉 優

寸評

終盤の難しいコンディションの中のいい瞬間ですが画面下がギリギリ過ぎました。綺麗な仕上げだけに惜しい作品です。上の 盆が少し切れても観覧席の部分を入れるか縦位置構図で捉えたかったところです。

「一瞬の永遠」

青山 尚未

寸評

表題が良いですね。構図、タイミングともに申し分ない花火写真です。なぜこの瞬間を選んで応募したかの「押し」となる作者ならではのオリジナリティ、たとえばもっと観客を抽出するとか部分を切り取るとかのそれが見たかったところです。