コンテスト

第58回常総きぬ川花火大会・花火写真コンテスト募集要項

今回も常総きぬ川花火大会にて花火写真コンテストが開催されます。募集要項については下記募集要項ボタンよりご確認ください。

募集要項はこちら

ファイヤーアートコンテスト結果発表

第57回常総きぬ川花火大会
日本煙火芸術協会 ファイヤーアートコンテスト投票結果

「祖国に咲くひまわりの花」

祖国に咲くひまわりの花
出品
No.
作品名(玉 名) 作者名 投票数
1 玉桜 小松忠信 2
2 夕焼けの花 小幡知明 1
3 祖国に咲くひまわりの花 今野義和 106
4 光のオブジェ 磯谷尚孝 3
5 昇小花夜空のコサージュ 細谷圭二 10
6 昇朴付閃光キラ芯光のアトリエ 小口友義 19
7 昇朴付八重芯錦先銀世界 青木昭夫 3
8 昇朴付宵の浮星 本田正憲 3
9 昇曲導付水色芯煌先紅光露残輪 篠原茂男 30
10 ネオイルミネーション 齊木智徳 59
11 昇朴付八重芯菊先水色橙点滅 山﨑智弘 14
12 昇朴付変芯時差式牡丹 那須野大 17
13 昇朴付幻想イルミネーション 野村陽一 11
14 昇フラッシュ小花付八重芯イルミネーションボール 齋藤健太郎 14
15 昇曲導付聖礼花 齊木克司 13

花火大会写真コンテスト結果発表

第57回 常総きぬ川花火大会・花火写真コンテスト

開 催 日:2024年9月21日(土)
応募者数:51名
応募点数:88点
審 査 員:小野里公成

講 評

 当日は大玉の咲く領域が靄ってしまうあいにくのコンディションでしたが、優れた作品が集まったことに驚いています。その分選考に苦心しました。
 デジタル写真が一般的になり、現像やレタッチ、プリント時の技術も高くなってきたと感嘆しています。私が受けとった作品のほとんどはカメラ席近辺からの応募になっています。いずれの作品も指定場所である程度向かい角度や構図が決められてしまう中、撮影からプリントに至るまでどうやってオリジナリティを出すかに工夫されているようでした。加えて、一連の花火開催時間の中でなぜこの瞬間を選んで応募したのか?ということも作品の一部ですし作者の主張と考えて選考しました。また場所が自由に選べる撮影場所ではその選択も作品の一部と考えます。
 プリント時の用紙は縦横の比率を選べるわけですが、その選択もトリミングの一環。データとして写っている画面全体をプリントするのが適切か、カットして構図を調整するのが適切か、その結果もまた選考の参考にしました。
 写ったモノに関しては色合いも明るさも、背景さえも後から自由自在というデジタル全盛の時代で、撮影場所選び、構図のバランス、画角、タイミングといったアナログな要素がやはり大きく作品の出来を左右するのだ、ということをあらためて感じさせてもらいました。

大賞

茨城県知事賞

「翼を広げて」

八田 淳(松戸市)

寸評

前後の花火シーンと関連性を持たせて混在させるか、あくまで前後の打ち上げ群を独立させるかで作品の見た目も変わります。この作品は前後の時間が交錯し意外性を感じる内容で成功したと言えます。ゴージャスで表題通りの両翼の広がりを感じます。目立つ花火群が中央寄りなので四つ切りの比率でも良い密度が得られたかと思います。発色は少しピンク寄りでしょうか。

特選

茨城県議会議長賞

「秋霖」

中野 恵美子(世田谷区)

寸評

発色もタイミングも申し分ない作品です。降り注ぐ2色の点滅星を秋霖と見立てたのでしょうか。綺麗です。もしデータ上で右方向がもう少し写っているのなら、左側をカットして右側をその分入れれば目立つ大玉の全体に対する位置バランスが良くなって絵として最高でした。

準特選

茨城県営業戦略部長賞

「開幕の合図」

松根 和(佐賀県みやき町)

寸評

期待が高まるオープニングのスターマインのラストです。構図、タイミングとも素晴らしく、白飛びになりそうな中央部分や観客席もよく描写されています。メインの花火の発色が若干ピンクっぽいのが惜しまれます。

準特選

茨城県観光物産協会長賞

「多彩な世界に誘われて」

髙瀬 駿(土浦市)

寸評

正面メイン観覧席側からは、このシーンはもやってしまっていたので、こんな綺麗だったのかと驚きました。暗闇に花火になりそうな画面下部も良く描写され、どういう所から打ち上がっているか良く分かります。物量ともやでオーバーになり気味な花火群をうまく捉えて秀逸でした。

入選

常総市長賞

「雨天を切り裂く」

石塚 祐介(足利市)

寸評

場外からの撮影でいいアングルです。立ち並ぶ民家に被さるように開く花々がダイナミック。間合いがある分、それぞれの号数の花火の高さが出ており、曲導も垂直に上がっている点が素敵です。若干アンダーなのと右大玉の周りに前の玉の錦系の星が残ってしまったのが少し残念です。

常総市議会議長賞

「常総 光彩のファンタジア」

八田 和香(松戸市)

寸評

縦位置に寄り気味に切り取ったことで迫力あるシーンになりました。ややマゼンタ寄りの発色ですが、暗めのブルー系もよく抽出されて光鮮やかな仕上がりです。

常総市教育委員会教育長賞

「光の粒“さくらんぼ”」

中根 鷹喜(山口県防府市)

寸評

上空の小花と対照的に暗い下の和火系の曲打ちは撮影が難しいのですがどちらもよく描写されています。発色が赤みが強く、赤系と紫系のさくらんぼ部分の色分けの表現が課題だと思います。

常総市観光物産協会長賞

「群青の輝き」

宮向 秀緒(川崎市)

寸評

このシーは多く応募されました。なかでもこの作品は花火全体の描写が素晴らしく、発色も明るさも一番の出来だと評価しました。それなのに花火全体がなんとなく小規模に見えないでしょうか? 画面一周ぐるりと少しだけ余分な空間が花火を遠ざけているようです。ひとまわり大きくプリントすると感じが違うと思います。

常総きぬ川花火大会会長賞

「常総の大柳」

塩沢 正人(横浜市)

寸評

こちらは柳に見立てた表題となっています。用紙の比率に相応しいワイドな画面に目を引かれます。表題に合わせて錦の部分を見せるためかもともとの露出か、客席の描写を含め全体に画面がやや明るすぎることで色彩のメリハリが弱くなってしまいました。

佳作

「赤く染まる」

福島 清(昭島市)

寸評

地上部分が紅に染め上げられ、少し煙った花火の根元も幻想感があって雰囲気出ています。どうしても画面全体をプリントしたくなるものですが画面下の一番大きい傘の上あたりで切って四つ切りサイズでプリントするとまとまった作品になるかと感じました。

「ココロオドル」

木村 翼(藤岡市)

寸評

フレーミング、花火のタイミングとも優れたオープニングのシーンです。観客の適切な描写に比べると上空の花火が色は良く出ていますが実際より暗く感じます。

「紅の扇の上に」

塩沢 ゆか(横浜市)

寸評

縦横のワイド用紙を生かした作品で花火や観客の描写も見事です。四つ切りにプリントできるくらい上下をカットするとより緊張感のある画面になったのではないでしょうか。

「扇光石火」

片野 和弘(常総市)

寸評

扇打ち一閃と鮮やかな花々をダイナミックに捉えました。画面下の花火の出元をもう少し入れて場所感を出したかったです。

「懐かしき彼方の星明り」

古川 靖史(朝霞市)

寸評

このシーン、メイン側からは特に上空のもやがきつくここまで全体の色味を出して仕上げるのは大変だったと推察します。これは現像に苦労されましたね。撮影からプリントまでトータルの技能の高さを感じそれを評価しました。